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フルマラソンシーズンを終えて ≪その2≫

大会のピークシーズンを乗り越えたみなさまへ、
これからどんなトレーニングをしていったらいいか、
≪その1≫では「期分け」について書いてみました。
今回は「スピード練習」について少しお話をしたいと思います。

「スピード練習=キツイ、敷居が高い」という印象を
お持ちの方がいらっしゃると思いますが、
そんなことはありません。
JOG後の「流し」も立派なスピード練習です。

「スピード練習」という言葉を、
「スピードを意識したトレーニング」と読み替えると、
優しく、易しく、聞こえますでしょうか。

短い距離を徐々にスピードを上げて数回繰り返して走ることが「流し」ですが、
ここにすべての基礎が詰まっています。

↓「流し」を行うことで得られること。

◎リラックスして大きなフォームで走ること。
◎効率良く速く走ること。
◎全身の連動を意識したり、身体の動きやスピードを自由自在に操ったりすること。
◎脚筋力、心肺機能の強化。

なお、「流し」を行う際のスピードですが、平均すると全力の70%くらい。
疲れているときはペースは自然と落ちますし、
逆にインターバルトレーニングの前は
もっと速いペースで刺激を入れておく必要があります。

イギリスのチームでは、トラックでスピード練習を行った後でも
トラック中央の芝生で必ず「流し」を行いました。
最初のうちは、スピード練習で出し切った脚筋力に
もう一度負荷をかけるような動きに疑問を感じましたが、
やっているうちに意義を理解していきました。
トレーニングの「締め」に行うことで、崩れたフォームを元に戻す
「フォームの修正」という作業ですね。

・・・というわけで、「流し」ひとつとってもけっこう深いです(^_^)

自分の未知の領域にトライし、身体の各部の動きに興味を持つと、
自分の身体に愛着を感じ、ひいては走力アップにつながっていく・・・
と私は信じています。
30歳からイギリスへ行き、過去の自分を上回る走力を付けたことが
なによりの証かもしれません。


≪その3≫では「スピード練習」の続きを書きたいと思います。

TARO

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